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PV
・ペルソナ5の公式シミュレーションRPG!
・ほど良い難易度で、簡単に爽快な戦略システム!
・ペルソナらしさの詰め合わせ!ファンならマストプレイ!
初めに
今回のペルソナ5はシミュレーションRPG!ですが、発売発表のPVを見た時には少し難しそう……
今までのシリーズよりはあんまり惹かれないかな……と正直思っていました。
その理由は大きく分けて3つ。
1.ペルソナ5は怪盗団たちのキャラクターや、おしゃれな雰囲気が好きだから、スピンオフ作品だとその辺不安
2.シミュレーションゲームは覚えなくちゃいけない要素がたくさんありそうで、プレイするハードルが高い……
3.お馴染みのRPGやアクションジャンルと比べるとシミュレーションは全体的に地味になってしまうのでは……?
しかしそこは大手ゲーム会社ATLUS様!
私のような1ファンの不安など吹き飛ばしてくれるクオリティに仕上がっていました!
簡単でわかりやすく、
かつ爽快に!
難易度調整も絶妙で大変良作でした。
そう感じた理由をゲームシステムや全体の構成を踏まえてわかりやすく解説していきます!
ストーリー
卒業式間近、雪降る日のルブランに集った「心の怪盗団」メンバー。そこに突如として、大きな揺れと共に店内に異変が起こり、いつものルブランの扉が怪しい光を放ち始める。
警戒しつつも扉を開いた先は、見たこともない異世界だった。
中世ヨーロッパを思わせる不可思議な街並みが広がる中、謎の武装集団に襲われたジョーカーたちは、絶体絶命のピンチに。
その時「革命家エル」と名乗る人物に窮地を救われ、怪盗団は彼女の持ち掛ける「革命への協力」の取引に乗ることになり……?
SRPG初心者も安心の、万人向け戦略パズルゲームシステム!
ペルソナ5の公式スピンオフとなる本作は、シミュレーションRPG。
ペルソナシリーズではあまり類を見ないジャンルですが、きちんと「ペルソナ」らしさを上手く落とし込んだ新しいゲームシステムを完成させてくれています!
上記の解説動画がとても見やすいです。筆者はあまり一度にたくさんのことを覚えるのが苦手な為、以下にまとめてみました!
ステージ攻略にあたって、ひとまず覚えておけば良い要素は3つです!(あんまり覚えたくないだけ)
①移動の時はキャラクターの周りがカバーされる位置に移動する!
②敵レギオンは基本的に1回攻撃すればChance状態、もう1回攻撃すればDOWN状態になり、こちらは再行動できるようになる!
③味方キャラ3体でDOWN状態の敵を含めて囲むと、TRIBANGLEが発動できる!
かなり強引にまとめるとこんな具合。
この3つを意識しながらプレイすれば、クリアまでは問題なくできます!
③のTRIBANGLEがとても強力で、普通のザコ敵なら一撃で倒せる程の威力があります!
とにかく三角形を作れ!TRIBANGLE!
1人ずつ動かして地道に敵を倒すのか~
1ステージに時間かかりそうだな~
まとめて敵を一網打尽できたら楽なのにな~
……というシミュレーションゲームをプレイした者なら一度は考えることですが、今作ではなんとその夢が叶います!
それがTRIBANGLE! 味方キャラ3体で三角形を形成し、敵を囲むと総攻撃発動!
DOWNした敵を含めて三角形を作ればいいだけ。発動条件が単純な点がとてもありがたい……!
たくさんの敵を三角形に詰め込みたい!という欲望を満たすために、キャラクターをちょこまかと動かして行ったり来たりさせるのも楽しいです。
フォックスをもうちょっと端に寄せたいけど移動力が足りない……あ!ギリギリ銃の射程範囲内にChance状態の敵が!こいつを攻撃すれば再行動で移動してTRIBANGLEだ!……てな具合です。
3人でTRIBANGLE陣形を狙うのを主軸に、マップの敵レギオンを全て倒していくのが基本的なプレイスタイルとなります。
目的が一つなので、駒の動かし方をイメージしやすいんですよね。
想像した戦術がそのまま実現するシンプルなゲーム要素!
ステージを攻略するにあたって、イメージした戦術の邪魔になる要素は極力そぎ落とされています。
シミュレーションゲームには定番の%の概念や、ペルソナシリーズ定番の属性の概念。
これらを無くすことによって
自分の戦略が実現する楽しさを感じやすくさせることに成功しています。
それに加えて、1ステージの出撃キャラクターは3人。この人数制限も個人的にはちょうどよかったです。
もしこれ以上人数が増えてしまったら、恐らく配置される敵の数も増えてしまい、1ステージにかかる時間が平均20分は越えることになっていたでしょう。
私みたいなライトプレイヤーは途中で心が折れてクリアまでたどり着けなかったかもしれません……。
シミュレーションの奥深さより、ペルソナ5の雰囲気を楽しみたいんだ!という私にはちょうどよいバランスでした。
BGM、キャラクター要素にシナリオ等、ペルソナ5らしさがきちんと表現!
メインのゲームシステム以外にも
“ペルソナ5らしいゲーム”を成立させるには
その他の部分も当然必要になります。
怪盗団たちの仲のいい雰囲気、熱くてクールなBGM、何度も開きたくなるおしゃれUI、行き届いた快適な操作性、爽快感のある熱いピカレスクストーリー等々たくさんありますが、本作はそれらをしっかりとクリアしています。1つ1つ紹介していきましょう。
リデザインされた怪盗団メンバーのカートゥーン風デザイン!
改めてデザインされた怪盗団はカートゥーンな見た目で「ペルソナQ」シリーズとも違った、新鮮なプロポーションに。
抽象化された見た目に加えて、キャラクターの個性を感じられる仕草や表情は必見です!
怪盗団の個性がよく表現されています。
今作も当然素晴らしいBGM楽曲!
「ペルソナ5」といえばVocal Lynさんの
熱いハードロックミュージック!
1バトルの攻略時間を元々のRPGの時と比べると圧倒的にBGMが流れている時間は増えています。
それでも全く飽きが来ず、テンションの上がる熱いロックサウンドが何曲も用意されています!
今作での筆者お気に入り楽曲である
「Truth or Dare」PV3の前半で流れる楽曲ですが、BGM以外にも熱い構成になっている紹介動画でおすすめです!
おしゃれなUI メニュー画面
主に何度も開くことになるメニュー画面2種。 ペルソナ5のメインカラーである赤色が程よいアクセントになっています。
本来真逆の方向性な、スタイリッシュさとユーザーへの配慮あるデザインを両立しているのは流石ですね。
ポップな見た目とは裏腹なシナリオ!
※以下ネタバレ注意!※
RPG本編の時から現実感強めでリアルなシナリオが魅力のひとつであったペルソナ5。
怪盗団たちが巡ることになる、キングダムと呼ばれる異世界でも、たくさんの悲劇が起きています。
それぞれの世界を支配するボスの悪行を見せることで、プレイヤーにボス戦への思い入れを上げていきます。
可愛い見た目で濁していますが、起きている出来事は村人の拉致監禁、そして奴隷化による重労働。
その他のエリアでは婚約者からの暴言による精神的DVなど、きつめのストーリー展開が続きます。
今までのペルソナシリーズには出てこなかった、特殊な見た目のボスが多く新鮮に楽しめました!
クリア感想
今作をクリアまでプレイした感想ですが、総合的にみてとても面白かったです!
面白いの内約としては、
ゲームシステムが難解ではなく爽快感強めで良い、「P5」というコンテンツの個性がよく出ている、要所要所できちんと熱いシナリオ展開になっている。などです。
あまり良くなかった点もいくつか見受けられましたが、それらも決してゲームの品質を落とすような致命的なものではなかったので、自分的にはそこまでマイナスポイントにはなりませんでした。
P5ファンならプラスポイントになるような良い点が緩急良く随所に仕込まれているのも上乗せして、総合的にとても面白い!という感想になりました!
途中で飽きず勢い良く、エンディングまでプレイできました!
では、下記から良い点、もう少しな点などの詳細を記述していきます。
良かった点
新キャラクターたちの魅力
今作の新キャラクター、春日部統志郎とエル。
この2人をメインにストーリーは進行していきます。
最初は戦闘には参加できなかった統志郎も、終盤にてペルソナ能力が覚醒。
なんとエルが統志郎のペルソナ、エルネストであることが判明し、戦闘に参加できるようになります。
出撃メンバーが計4人に!敵のガードを簡単に崩せるようになりありがたい!
エルネストのデザインが個人的にかなりツボでした!
リボルバーの両足にて行う蹴りモーションで
銃をぶっ放しながら戦うのがとてもよい!
いつかまた「P5S」のようなアクションゲームが作られた時にはぜひ参戦して欲しいです!
良かった会話シーン抜粋
テキストを読んでいて笑ってしまうようなシーンが随所仕込まれているのは本作も健在。
春はブラックホール・ノワールの称号を得てパワーアップだ!(※パラメータが上がったりはしません)
ラストバトルのムービーが派手で素晴らしい!
ラスボスを倒したあとには何でもいいからご褒美が欲しいタイプの筆者。
今までのプレイを思い返して浸りながら眺めるエンディングもとても好きです。
が、できれば予算や納期を感じさせないようなご褒美ムービーを用意してくれていると大変うれしいです。
今作はというと……あります!豪華なバトルムービーが!
エルネストの高速戦闘や、ジョーカーとエルで行う気合の入ったとどめ攻撃。変革の終わりを告げる旗を掲げるエル。
等々、スピード感溢れる多種多様な見せ場が多いです!
ここまでプレイしてきたプレーヤーならグッとくる熱いムービーが用意されていました!
もう少しな点
モルガナ使いづらい問題
盤面に噛み合わなかった場面が多かっただけかもしれませんが、モルガナのメインスキルであるガル系が少し使いづらい印象を受けました……。
ガル系の特性に相手を数マス吹っ飛ばす特性があり、予定していたTRIBANGLEの範囲外に移動してしまうんですよね……。
ですが、モルガナの特徴には移動力が高いという個性があります!
ステージの勝利条件が「目的地に到達する」
という際には、充分に活躍してくれます!
ちゃんと出番はありますのでモルガナ好きの方は安心してください!
一句読んでいる場合じゃないぞモナモナー!
メギドラ使いやすい問題
記事前半でも述べたように、2回敵に攻撃してDOWNさせるのが基本行動な戦闘システムなのが今作。
中盤以降からサブペルソナが覚え始める「メギドラ」これが攻撃範囲が広いうえに威力も高い、とても使いやすいスキル。
あれ、これは全員に使えるようにすればかなり強いのでは?1ターン目で端から端を覆う三角形を作れちゃうのでは?と思い出撃するメンバーのサブペルソナ全員にメギドラを覚えさせてみましたが、予想通りサクサクステージを攻略できるようになりました!が、しかし……。
メギドラが便利すぎて、その他の特性をもつ攻撃スキルをほぼ使わなくなってしまいました……。
できればメギドラは後半にようやく解放されるくらいの扱いにして欲しかった気はします!
ラスボスは※※※※じゃなくても良かったのでは?
今作のおせっかい神様ボスは「サルマエル」
人々を守ろうとする一見良い神様のようだが、意思を捻じ曲げてまで無理矢理介入してこようとする厄介な神。
今まで巡ってきた世界の悲劇やボスたちは、統志郎の心を屈服させる為のいじわるトラウマ攻撃だった!
ペルソナシリーズとしてはお馴染みの神様系ラスボスですが、しかし今作の世界はあくまで統志郎の精神世界。いまいち神様クラスの敵が出てくるにしては世界観の規模が小さいような……?と感じざるを得ませんでした。
時を同じくして、世界中の人達が皆同じように救済(メンタル攻撃)を受け苦しんでいる!などのシーンを短くても挟んでくれれば、まだ納得度が上がる気もしました。
精神世界の規模感ならば、特別で強い統志郎のシャドウが黒幕だった!辺りの敵がちょうどよい気もします……。
しかし公式スピンオフの看板を掲げているのですから、それではインパクトが弱いのかもしれません。シナリオ作成は難しいですね。
最後に 感想まとめ
上記のようにP5らしさを随所に詰め込んだ本作「ペルソナ5 タクティカ」
今までのシリーズ「P5D」「P5S」などとはまた違ったゲーム体験を味合わせてくれました。
突然ですが、スピンオフ作品として新しいジャンルのシリーズ作品をプレイして、あまり肌に合わないと感じながらプレイするのはとても悲しいことです。
このシリーズは好きだからクリアはしたいけど、システム部分などが自分に合わないので、ゲームを進めること自体が苦行になってしまうのはつらいです。
ゲームの根幹が響いてないのでは、難易度を下げたとしてもプレイ意欲は決して上がりませんので。
冒頭でも述べたように、最初に今作の情報が解禁された時には少し抵抗を感じましたシミュレーション要素ですが、今までのATLUSさんが出してきたゲームが新しいジャンルのものでもすんなり理解することができていたので、今回もきっと楽しめる作品になっている。という安心感のもと、購入させて頂きました。
その予想通り、理解しやすく入り込みやすいつくりになっていてとても安心して楽しませてもらいました。
P5は好きだけど、シミュレーション要素などが不安で購入をためらっている……というかたがいらっしゃいましたら、誰でもクリアまで楽しめるようになってますよ!と自信をもって推薦できます!
この記事を読んで少しでも購入に対する不安が解消されましたら、とても嬉しいです。
©ATLUS ©SEGA