【本記事の内容】
- 『シュレディンガーズ・コール』の
基本情報とプレイのきっかけ - 心に刺さりまくる重厚ストーリーの感想
- 物語ラストの感想(ネタバレ防止の折りたたみ式)
みなさまお疲れ様です。
みーしーです。
今回は集英社ゲームズ、アクロバティックチリメンジャコさんが作り上げた傑作『シュレディンガーズ・コール』のクリア感想記事です。
本作は電話を通じて、生と死の狭間をさまよう魂たちの心残りに寄り添っていく、ノベルアドベンチャーゲームです。
シュレディンガーズ・コール | Game | 集英社ゲームズ -SHUEISHA GAMES-
✔ シュレディンガーズ・コールの基本情報
- 発売日:2026年5月28日
- 対応機種:Nintendo Switch/PC(Steam)
- 価格:2,480円(税込・通常価格)
- 開発:Acrobatic Chirimenjako(アクロバティックチリメンジャコ)
- 販売:集英社ゲームズ
- 体験版:第1章をプレイ可能(最後までクリアしたデータは製品版に引き継げます)
| プレイ環境 | クリア時間 |
| Nintendo Switch 2(Switch版) | 約10時間 |
【シュレディンガーズ・コール】に触れたきっかけ
今作をプレイしたきっかけは、大きく2つあります。
1つ目は、本作と同じ販売元である集英社ゲームズさんの『都市伝説解体センター』がとても面白かったこと。
販売元が同じというだけですが、今作もあれぐらい心を揺さぶられる作品なら、ネタバレを食らう前に遊んでおかないとまずいな。と以前から思っていました。
2つ目は、自分の好きなアーティストである羽澄愛さんが、本作のゲーム配信をしているという情報を見かけたことです。
しかし、自分がいずれやりそうなゲームの配信をクリア前に見るなんて、ゲーマーとして許されない……!(個人の感覚です)
ならば早急にクリアしなければ!
しかもちょうどよくニンテンドーセールで2000円くらいになってる!
これは、神が今すぐプレイするのじゃ……と言っている!(幻聴)
といった流れです。
ちなみにこちらが、その見たかった羽澄愛さんのアテレコ配信動画です。
キャラクターの音声が実装されていない本作ですが、羽澄さんがセリフにアテレコをしながら初見プレイで進めていく、実況動画になります。
その場で読んでいるとは思えないほど、セリフにキャラクターの葛藤や背景がこもっていてすごい!
本当に即興で演じてる?公式のボイス付き動画とかでなくて?と思ってしまうレベル。
次のセリフが見えてないのに、全体のバランスよく強弱もついていて、やっぱプロは違うな~と思いながら聴かせていただきました。
羽澄さんの声とBGMで物語を味わうと、プレイ中には気づかなかった魅力も見えてきます。
本作をクリア済みの方にもおすすめです。
みーしーファンからの圧がちょっと強くないですか?
【一番語りたいところ】心に刺さりまくる重厚ストーリー


ゲームボリューム自体はコンパクトでありながら、絶賛ポイントがたくさんあるのが本作。
動物たちのキャラクターデザイン、上質なBGM、没入感のある演出。
など、様々な魅力がありますがこの記事では一点だけ。
【プレイヤーにも覚悟が必要な重厚ストーリー】
この点だけ語らせてください。
舞台は月が落ちてきて人類が滅亡してしまう直前の世界。
死んでしまうことに未練や後悔があるキャラクターたちを電話を通じて救う。
それが主人公メアリの役割です。
メアリは自分の記憶もない中で、世界で最後の話し相手として、電話相手の心を救いつづけます。





もう根本の設定からしてきつい話がきそう。
なぜプレイヤー側にも覚悟が必要なストーリーなのか。理由は大きく2つあります。
①心残りの「真実」がとにかくしんどい(褒めてます)


ゲームの流れとしては、登場人物の思い残しを聞き、関係者から話を聞いて回り、最後には電話相手に真実を伝える。というものです。
操作はシンプルで、電話番号を入力して電話をかけ、会話中に選択肢を選びながら物語を読み進めていきます。
ですのでゲームを進めるにあたって、難しい部分はほとんどありません(選択肢を間違えても特にペナルティは無し)
誰でもクリアできるように設計されていると感じました。
そして電話相手に伝える真実。この真実の中身がまあしんどい。
必死に考えて行動したのに報われず、自分を責めてしまったり、大切な人に本当の気持ちを伝えられないままだったり。
とても人間性溢れる葛藤に「わかりすぎる、辛いよねぇきついよねぇ……」と、こっちも一緒に悲しくなってしまいます。
マイナスの感情ですが、心動かされることを自分は楽しく感じるのでストーリーを読み進める指は止まりませんでした。


心優しい主人公メアリは真実を受け止めて、電話相手の未練を断ち切ろうと奔走します。
②主人公メアリの救い方が斬新
では、優しすぎる少女メアリがどう相手の心を救おうとするのかというと……。
物語の解決方法について述べてるので、微ネタバレ注意
なんと相手の想い人を演じて、電話相手が望む言葉を伝え続けます。
この救い方は正直、まじ!?結構攻めてますねメアリさん!?ばれたらめちゃくちゃ怒られるやつじゃない?と思ってしまいました。
果たしてこの行動は吉と出るか凶と出るのか……!


第1章から容赦なく感情を揺らしてくる
他のノベルゲームならば、第1章のストーリーは基本そんなにカロリーが高くないのが普通です。
ですが今作は「これがシュレディンガーズ・コールですよ!このくらい感情揺らしますからね!受け止めてくださいね!」と言わんばかりに、最初からかましてきます。
実際、第1章クリア後に私は数日くらい、このゲームとちょっと距離を置きました。
自分の中の色んな感情が呼び起こされて負担がでけえ……。とても第2章に向かっていく気持ちにならねえ……。
慣れ親しんだゲームを遊んで回復しないと、まずいぞこれは……。といった感じでダウン状態でした。
しかし、お気に入りのゲーム(スパロボY)を遊んでいてふと思いました。
新しい意欲的作品から逃げて、安心に包まれた
いつものスパロボを遊んでいていいのか俺……!
俺の方から覚悟をもってぶつかっていかないといけないんじゃ、ないのか……!
と自分を奮い立たせ、Switch2の電源を入れました。



個人の体感であり、一般的にはここまで消耗しません。多分。
結果、頑張って立ち向かってよかったです。
毎章プレイするごとにダメージを食らっては精神的に休憩を挟む。を続けましたが、各章の最後にはいつも感動が待っていました。
「電話を介して誰かに寄り添う」
今作の不動のコンセプトから生まれる重厚なストーリーを最後まで味わえて感無量でした。ありがとうございました。
【ネタバレ注意】最終章についての感想
ここからはクリアした方向けです。
未プレイの方はご注意ください。
クライマックス展開の感想につき超ネタバレ注意!
物語の最後にはメアリに関する真実が明かされます。
誰にも愛されていない孤独な少女メアリ。
父から愛されているエイミーが羨ましい彼女は、エイミーがいなくなった後に彼女になりすまし、エイミーの父フィリップと電話をし続けていた。という真相(超ざっくり)




てめえフィリップ!お前気持ちはわからなくないけど、そこまで言わなくてもええやろ!(ガチギレ)


このシーンが一番きつかった……。
違う……そうじゃないんだメアリ……!君が言うべきことはそんなことではないんだ……!と、私も本作のキャラクターばりに頭を抱えながら読み進めました。




ラストはプレイヤー自身が世界最後の話し相手になり、メアリを救う展開!
誰かから愛されたくてエイミーの振りをし続け、自分がエイミーである。と思い込もうとしているメアリ。
君はエイミーじゃないだろ!メアリだろ!メアリでいいんだよ!と、プレイ中ずっと思っていたことを存分に伝えられて最高の体験でした。




エンディングはもう本当に目をそらせなかったですね……。
こんなに集中してスタッフロール見たのは初めてだったかもしれません。集中しすぎてスクショも撮れてない。
そしてメアリがいなくなってからのタイトル画面がこれ。


なんと美しい……。BGMも良すぎて、しばらく動けませんでした。
電話って人の心を救えるすごい技術なんですよね。そんな当たり前すぎることを思い出させてもらいました。


ずっと疑ってて悪かったなハムレット……。正直月が落ちてくるのもこの猫のせいなんじゃ?というレベルまで疑ってました。
ごめんね。お前もメアリを救うための存在だったんだね。
【まとめ】シュレディンガーズ・コールはこんな人におすすめ


以上、シュレディンガーズ・コールのざっくり感想でした。
プレイタイム約10時間という短い時間ながらも、めちゃくちゃ心を動かされた超エモーショナル作品。楽しませていただきました。
もし未プレイで興味が湧いたという方がいらっしゃいましたら、現在第1章を遊べる体験版が配信中ですのでぜひどうぞ。
4Gamerさんのステージイベントレポートによると、本作を手掛けたAchaboxさんは、次回作は「めちゃくちゃ怖いホラー」と「ケレン味のあるポップな作品」の2つの方向で構想を練っているそう。
参考:「シュレディンガーズ・コール」はいかにして生まれたか。Achabox氏の下積み時代と次回作の構想が語られた「吉Pラジオ」ステージレポート[OIGS2026](4Gamer.net)
次回作も楽しみですねえ。でもめちゃくちゃ怖いホラーが来た場合、すみませんが自分にもいけそうか少し様子見の期間があるかもしれません(ホラー苦手)
最後に、シュレディンガーズ・コールがおすすめな方!
- 残酷でありつつも優しさのあるストーリーに浸りたい方
- 短時間でエモーショナルな感覚を味わいたい方
- 1章ずつ区切って、平日の夜にじっくり進めたい方
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
©Acrobatic Chirimenjako / SHUEISHA, SHUEISHA GAMES











